約 2,054,966 件
https://w.atwiki.jp/swars/pages/8.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/62.html
55 名前:オナニー指導1/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 07 45 ID ??? 「ぜったい行かない」 佳主馬くんの断固とした拒否の声が、角のところで聞こえた。 日も暮れかけた今、僕は着替えを持って居間…だった場所に 集合しようとしていたところだ。 あらわしが落ちて(幸いにも怪我人はゼロとは言え、家は酷い有様だ) 屋敷の被害を確認したところ、どうやらガス関係がやられていたらしい。 台所も使えないし(たとえ無事だったとしても、ご飯を作る気になんて誰もなれなかっただろうけど)、 お風呂にも入れない。 みんな埃まみれで疲れ切っていた時、街の方まで降りていこうと誰かが言い出した。 皆で銭湯に入って一日の疲れを流して――その後、陣内家ご用達の、 ちょっとお高めの小料理屋さんでご飯でも食べて疲れを労おうじゃないか、ということになった。 僕もありがたくご相伴に預かることにして、 いそいそと着替えを持って(僕が使わせてもらっていた部屋も砂埃がひどかった) 戻るところだったんだけど。 薄明かりの廊下で、佳主馬くんと聖美さんが何事か言い争っていた。 お腹の大きな聖美さんが佳主馬くんに着替えらしき荷物を渡そうとすると、 佳主馬くんが腕を組んでぜったいに受け取らないと意思表示する。 佳主馬くんはとっつきにくそうに見えて(ごめんね)、 本当はお母さん想いのいい子だということは短い付き合いでよく分かっていたので、 その佳主馬くんがお母さんに困った顔させるなんて、 これは相当の事態じゃないのかなと思った。56 名前:オナニー指導2/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 09 09 ID ??? 「佳主馬くん、どうかしたの?」 親子喧嘩(というほどでもないけど)に口を出すなんて、 数日前の僕ならぜったいにしないだろう。 嫌なところ見られたという顔の佳主馬くんと、あら助かったという顔の聖美さんがいっぺんに僕を見た。 「もう、この子ったら行かないってワガママ言うのよ」 「ワガママじゃない」 「健二さんからも何とか言ってやってちょうだい」 「お兄さんには関係ないでしょ」 「埃まみれの汗まみれで、お風呂に入らないなんて汚いでしょ」 「別に入らないなんて言ってない。水が出るんだから十分」 「あなた碌に乾かさないんだからダメよ。何でそんなに行きたくないの?大きいお風呂、気持ちいいわよ?それにご飯はどうするつもり?」 僕は仲裁するつもりで声を掛けたにも関わらず、 情けないことに一言も挟むことも出来ない。 ただおろおろと視線を2人の間を行ったり来たりさせるだけだ。 しかし佳主馬くん、残念だけど君の分が悪い。 矢継ぎ早に行くべき理由を述べられ、佳主馬くんが窮地に陥った時。 「あれ、まだ用意してないの?」 万作さんが通りかかった。 困った顔の聖美さん、むっと口を結んだ佳主馬くん、 そして2人の向こうに突っ立っている僕を見て、不思議そうに首を傾げた。 墜落の衝撃で眼鏡が少しずれて、酔っぱらっているみたいに見える。 「ほらほら、さっさと準備する。おじさんが息子の成長具合を見てあげるから」 そう言って佳主馬くんの肩にぽんと手を置いた。 意味が分からなくてぽかんとする僕ら3人に、「あれ、分かりづらかった?」と よせばいいのに万作さんが頭を掻きながら続ける。 「息子さんの息子の成長具合を…ね?」 万作さんはうひひひ、と笑うと、下の毛がどうとかいった下品な替え歌を歌いながら、 ふらふらと歩いていった。 …やっぱりもう酔っているのかもしれない。 言うだけ言って去ってしまった万作さんの背中を見ながら、 何で佳主馬くんが親戚みんなでお風呂、を嫌がっているのかがよく分かってしまった。 同じく理解した聖美さんが、あちゃあ、という感じで額に手をやる。 わなわなと震える佳主馬くんが、珍しく大声で叫んだ。 「ぜーったい、行かないからね!」57 名前:オナニー指導3/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 10 12 ID ??? 結局、佳主馬くんと一緒に僕も残ることにした。 「健二くん本当に行かないの?」 「まあ鍵も掛からない状態で無人にするのもアレだし、助かるけど」 「佳主馬も行かないってさ」 「なんだよ、侘助も行っちまったし、今日の功労者がいないじゃないか」 「みんな頑張ったんだからいいじゃねぇか!」 ざわざわと玄関に集まった一同の前に、僕は見送りに立った。 その家の住人たちを客人である僕が見送るというのは変な感じだ。 「あの子、ああなったら聞かなくて。迷惑かけてごめんなさいね。健二さんまで巻き込んで、本当にもう」 「いえ、僕が自分で残ったんですから。気をつけて」 せっかくの郷土料理に未練がないと言ったら嘘になる、けれど。 申し訳なさそうな聖美さんに手を振り、暗い屋敷の中を戻る。 寝静まった深夜と違って、本当に人がいない広大な屋敷はなんだか怖い。 ぼんやりとしたパソコンの灯りを見つけて、自然と早足になる。 「…僕に気なんか遣わないで、行けばよかったのに」 引き戸の先では、佳主馬くんがちょっとだけ気まずそうに口を尖らせていた。 納戸の中は、何かが壊れたりはしていなかったけど、 棚から落ちた本で床が埋まりそうだ。 佳主馬くんは自分の使うスペースだけを片付けたらしい。 「ち、違うよ。その、大勢でお風呂って、実は少し苦手なんだ」 「…ふうん」 僕はちょっとだけ嘘をついた。 大勢で食べるご飯にも馴染めたように、 皆でお風呂に入るのもきっと楽しいんだろうなと用意しながらわくわくしていた。 熱いお風呂も美味しい食事も、ここの人たちと共有する最後の夜には相応しく思えて、 非常に魅力的だったんだけど。 人の温もりに満ちたこの家で、ひとり過ごす佳主馬くんを想像したら、 それは嫌だな、と思ってしまったんだ。58 名前:オナニー指導4/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 10 58 ID ??? 言ったきり、パソコンに向き直ってしまった小さな背中に拒否されていないことを 感じとって、自分の判断が間違っていなかったと知る。 「ねえ、とりあえずそこ閉めて」 「あ、うん」 引き戸を締めれば、そこはもう完璧な密室だ。 迷子になるほど広い屋敷で、小さなこのスペースだけに人がいる。 なんだか不思議な感じだ。 「…さっき」 「うん?」 「カッコ悪いとこ、見られた」 「そんなことないよ」 「あるよ」 佳主馬くんは頭を掻いて、軽くこちらを向いた。 分かりづらいけど、どうやら僕にかまってくれるらしい。 じゃあ遠慮なく、と僕も本を掻きわけて佳主馬くんの近くに腰を下ろす。 佳主馬くんは「万作おじさんのこと嫌いじゃないけど」と前置きして、 呟くように話し出した。 「…ああいうの、ホントいや」 「うん、分かるよ」 「長さがどうとか色がどうとか生え具合がどうとか」 「それは…嫌だね」 「一緒にお風呂なんか入ったら、絶対なんか言われるに決まってる!」 「ああ…言いそうだね…」 というか、間違いなく言うだろう。 そして風呂中に響く声で高笑いする万助さん、 言葉の意味も分からず乗ってくるチビッコギャングたちが容易に想像できた。 デリケートな中学生には、拷問だ。59 名前:オナニー指導5/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 12 01 ID ??? 「…こんなことで、って思う?」 立てた膝に頬を乗せた佳主馬くんが、ちろりとこちらを見上げた。 「思わないよ、全然。僕、中学生の時、林間学校で同じクラスの奴と入るのも嫌だったもん」 「ホント?」 「ホントホント。僕、クラスの中でも小さい方だったからコンプレックスでさ。 なのに大きい奴は大人みたいな体してるから、並びたくなかったなあ」 「そうなんだ」 佳主馬くんは斜めだった顔を起こして、 大きい目をまんまるくして僕を見た。 分かり合える奴を見つけた、みたいな、ほっとした顔をしている。 佳主馬くんはキングカズマだし現実でも格闘技を習ってたりしてすごい子けど、 中学生にしちゃ、その、かなり小柄だ。 平均よりも体格のいい陣内家の男たちに囲まれて、 思うところもあったんだろう。 「でも、成長期が来たら気にならなくなったよ。 陣内家の人たちみんな大きいから、佳主馬くんもきっとすごく伸びるんじゃないかな」 「成長期っていつ来るの?」 「うーん、そりゃ人によるけど…僕は中1の終わりごろから伸びたなあ。 佳主馬くんも、すぐに僕なんか抜かしちゃうよ」 僕の話にほっとしたような顔をする佳主馬くんは、昼間の活躍が嘘のように、 年相応の子供らしい顔だ。きつめの目元が緩んで、可愛いなあとさえ思う。 弟がいたら、こんな感じだろうか。 「…じゃあ、さ」 その奥にあるものを窺うように僕の顔をじっと見つめた佳主馬くんが、 非常に言いづらそうに、口を開いた。 歯切れが悪い佳主馬くんなんて珍しいんじゃないだろうか。 「なんでも聞いてよ」 薄い胸をどんと叩く。 OZでキングとして君臨する少年に頼られることが、ちょっぴり誇らしかったのだ。 「お兄さんは…いつごろ生えてきた…?」60 名前:オナニー指導6/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 12 59 ID ??? 「…え?」 「だ、だから…その…、下の、話」 「え、えと、…下の毛の、こと?」 「そうだって言ってんじゃん」 ぷうと頬を膨らませた佳主馬くんが、恥ずかしそうにそっぽを向いた。 パソコンの弱い灯りでも、その耳が真っ赤なことが分かる。 予想外の質問に一瞬びっくりしてしまったけれど、 思い切って聞いてくれた佳主馬くんの信頼に答えるためにも、 ここで引いたらいけないんだ!と腹を括った。 「その…、まだ、生えてないんだ?」 少しの沈黙の後、佳主馬くんはこくんと小さく頷いた。 日に焼けて健康的な頬に、さらりと髪がかかる。 佳主馬くんは随分とそのことを気にしているらしい。 そうだろうな、と納得したことは黙っておこう。 だけどこんなに気にしているんだったら、あのオープンな親戚たちと一緒には 尚更入りたくないだろうなと僕は同情した。 「やっぱり、遅い?」 「そんなことないよ。僕は中1の秋だったもん」 ごめんなさい神様、僕はまた嘘をついてしまいました。 中1の春には、産毛が濃くなり始めていたのを覚えているのだ。 だけど、「こんなこと恥ずかしくて誰にも言えないけどどうしても気になる」と顔に書いてある佳主馬くんの思いつめた表情を見たら、 たとえ少しの嘘を混ぜたって、佳主馬くんを励ますことを優先すべきだと思ったんだ。 「秋?」 「そ、そう、秋頃。佳主馬くんもこれからだって」 「…ちゃんと生えてくるのかな」 「大丈夫だよ。みんなそうやって…」 「ねえ、最初はどんな風に生えてきた?」 「え、えっと…なんていうか、産毛がこう…」61 名前:オナニー指導7/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 14 03 ID ??? 目の前では佳主馬くんが、二度目にラブマシーンと対戦する前の打ち合わせみたいな 大真面目な顔で僕の陰毛の話を聞いている。 弟みたいな佳主馬くんのため、佳主馬くんのため、と自分に言い聞かせながら 僕は必死で自分の毛が生えてきた時のことを話した。 一本だけ普通の陰毛が生えるチョロ毛派と、 産毛が段々濃くなる産毛派がいることまで話した。 こんな性的にプライベートなことを他人に打ち明けるのは初めてで、 正直、恥ずかしくて死にそうだ。 「…だ、だからね、佳主馬くんも今そんなに気にすることない、と思うよ…」 「ふうん」 「あ、そうだ、たぶん佳主馬くんも産毛派じゃないかな」 「…お兄さんと一緒?」 「そう、髪の質が…」 「じゃあ、見せて」 「え?」 「お兄さんの、見せて」 「へ?」 馬鹿みたいに返す僕に焦れたのか、佳主馬くんが斜めだった体をきっとこちらに向けた。 正面から向き合うと、思っていたより2人の距離が近い。 「だから、お兄さんの…見せて」 その指の先をてんてんと視線で辿ると、僕の下腹部に行きつく。 「…あの、佳主馬くん、まさか…」 いやまさかね。そんな、いくらなんでもそんなものを見せろだなんて。 君はクールで分別を持った常識的な人間だと信じていたのに。 「だ、だってお兄さんと同じタイプなんでしょ。産毛が濃くなるって。 その後、ちゃんと大人みたいに生えていくのか、分かんないもん」 だから確認させて、とは言うけど佳主馬くん、それはちょっと承服しかねるよ。 自分の要求が無茶なことは分かっているのか、 佳主馬くんは顔を真っ赤にして怒ったように言う。 だからってそれはおかしい、おかしいよ佳主馬くん、 そんなところ、お風呂に入る訳でもないのに他人に見せたらいけない。 佳主馬くんはきゅっと眉を寄せて、じっと僕を見つめている。 キングカズマと同じ意思の強そうな瞳は、一度決めたらまったく揺らぎそうになかった。 ダメ押しのように一言。 「ねえ、見せてよ」 うう…。 「ちょ、ちょっとだけだよ…」 何がちょっとなんだ、僕。62 名前:オナニー指導8/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 15 45 ID ??? チャックを下ろす音がやたらに響く。 佳主馬くんは大真面目な顔で、僕がごそごそとズボンを下ろすのを見ている。 分かっているよ、君はちっともふざけてなんかいなくて、真剣そのものだってことは。 だけどそのまっすぐな眼差しは、パンツ1枚で受けるにはあまりに強い。 「………」 そろそろと、パンツをずらしていく。 その、毛の生えている部分さえ見れば佳主馬くんは満足なんだから 全部下ろす必要なんてない、はず。 「何、もったいぶってんの。さっさと見せてよ」 焦れた佳主馬くんが促してきたけど、それはあんまりな言い草じゃないかな。 というかお願いしていたのは君で、僕はそのお願いを聞いてあげる立場のはずだけど いつの間にか力関係がおかしなことになっている。 なんだか反論する気にもなれず、黙ってパンツを腰骨の下までずらした。 「これでいい…?」 「…へえ」 へえって何、へえって。 現れた茂みを、佳主馬くんがまじまじと見つめた。 後ろで出ている尻の割れ目がすーすーする。 中腰でパンツをずらして下の毛を見せながら、 僕は何をやっているんだろうとつくづく思った。 誰もいない広すぎる家の、ただひとつの密室に僕らはいる。 この家で呼吸しているのは僕と佳主馬くんだけで、そして僕は今、 その子に頼まれて下半身を晒しているのだ。 なんだこの状況。どう考えたっておかしい。 「わひゃっ!?」 「ちょっと…お兄さん、変な声出さないでよね」 「あ、ゴメン…って佳主馬くん、近いよ…」 身を乗り出した佳主馬くんの生温かい吐息が下腹にあたって、 変な声が出てしまった。佳主馬くんが「真面目にやってよ」とじろりと睨んできた。 そんな際どいところに湿った息を感じたら変な声の1つや2つ、そりゃ出るよ。63 名前:オナニー指導9/9[sage] 投稿日:2009/09/06(日) 02 17 37 ID ??? 「ふーん…、父さんや師匠より全然少ないけど…こんなもんか」 「まあ、こんなもんだと思うよ…」 君は僕にもプライドとかそういうものがあるってこと、理解しているんだろうか。 「ねえ、触っていい?」 「だっ、だめ!それはぜったいダメ!!」 言うが早いか手を伸ばそうとした佳主馬くんから、慌てて体を捻ってガードした。 それはさすがに、いろいろまずい。しかし佳主馬くんは口を尖らせて不満気だ。 「ケチ」 「ケ、ケチって君ね…」 ここまでしたのに何という言い草だ。僕はちょっとむっとして、それから少し、 意地悪な気持ちになった。 「佳主馬くんのも、見せてよ」 「え?い、いいよ、僕は」 まさか自分に振られるとは思っていなかったらしい佳主馬くんの動揺に、 意地悪な気持ちがむくむくと大きくなる。 「僕だってこんなところ見せてるんだから、男同士、お互い様だよ」 「で、でも…」 恥ずかしいなんて言えないよね。僕に同じことさせておいて。 それまで、自分の城でまさしく王様然としていた佳主馬くんが目に見えて 慌てている。なんとか回避できないかと、うまい返しはないかと、 視線を崩れた本にやったりパソコンにやったり。 そうしていると、年相応なんだけどな。 佳主馬くんはタンクトップを心細げにくしゃりと掴んで、 珍しく頼りなさげな声で呟いた。 「…まだ、何もないし…見たって、しょうがないでしょ」 「もしかしたら、自分じゃ見づらいだけでもう産毛生えてるかもよ。せっかくだから、見てあげる」 「う……」 ぐっと詰まった佳主馬くんが、そろそろとハーフパンツに手をかけた。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/73.html
660 名前:目隠し1[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 05 47 ID ??? (なんていうか・・・お兄さんって本当にヘンタイだよね) 彼、池沢佳主馬はしみじみとそう思いながら溜息をついた。 座ったまま足をぶらぶら揺らすと安物のベッドが ギシギシと軋んだ。 部屋には佳主馬独りきりだった。 「お兄さん」は先程何か取ってくると言って部屋を 出て行ったきりなかなか戻ってこない。 (…トイレかな?) 両足を投げ出した姿勢はかなり行儀悪かったが 今この部屋には自分しかいないのだから気にすることは なかった。ちらりと壁掛け時計に目をやる。 午後三時。 学校の友達と会うからと家を出てきたが まだまだ帰宅までの時間に余裕はある。 (けどあんまり放置されてるのも面白くないな) この状態じゃ暇潰しも出来ない。 両目を覆う柔らかな布の端を引っ張って佳主馬は 再び軽く溜息をついた。 「今日は、軽くソフトSMプレイっぽいのやってみない?」 と提案したのは「お兄さん」だ。 ばかなの?とは言わなかったけれど、それを聞いた 佳主馬の表情を見たお兄さんの例えようもない表情が 妙に心に引っかかった。 ・・・だからうっかり言ってしまったのだ、僕と勝負して 勝ったらしてもいいよ。なんて。 そして佳主馬は忘れていた。 こういう時だけお兄さんは「よーし張り切っちゃうぞー!」 と無駄な実力と運の強さを発揮する事を… そうして今現在この状況にある訳だが。 661 名前:目隠し2[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 07 34 ID ??? 「・・・ッ、遅い!」 佳主馬は小さく悪態を吐き捨てる。 残念ながら放置プレイは彼の好みではない。 始終べったりくっつかれるのは好きではないが、多少なりと 「そういうつもり」で来ているのに放っておかれるのは もっともっと嫌なのだ。 「…もう外しちゃおうかな、これ」 腹立ち紛れにぐっと目隠しに手をかけたその時、 佳主馬はようやくドアの向こうに人の気配を感じた。 「・・・遅いよ」 少しほっとしながらも素直に喜ぶ気にはなれなくて 佳主馬はベッドにうつ伏せに顔を背けて寝転んだ。 キィ… 静かにドアが開いてこちらに歩いてくる気配を 無視して枕に顔を埋める。 (・・・あ、お兄さんの匂いだ…) そう考えた途端に佳主馬の心臓の音は早くなるが 気付かないふりをする。 年下らしくたまには素直に甘えてみたい気もする けれどそんなキャラじゃない(…と自分は思ってる) から何も気付いてない振り。 (僕を放っておいた分、しっかりいじめてあげるからね) フローリングの床にこちらへ歩んでくる足音が響いて ギシッ・・・重みでベッドが音を立てた。 寝転んだ自分の隣にもう一人の存在を感じる。 目隠しの下、佳主馬は目を閉じた。 (これからお兄さんは絶対ごめんって言うでしょ? けど僕は暫く返事してやらないんだ) お兄さんの考えてることなんか、手にとるように解るんだから。 そう佳主馬は確信していたのだがー・・・ (・・・え・・・?) するり、無言のままタンクトップの裾が捲られ二本の手が 滑りこんできた。 薄い佳主馬の腹を確かめるようにやわやわと満遍なく 撫でてゆく手に佳主馬は息を飲んだ。 662 名前:目隠し3[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 09 24 ID ??? 「・・・ん」 (お兄さん・・・?) 隣の影は無言だ。無言のまま寝ている佳主馬を愛撫してゆく。 腹から胸へと移動してきた指先が胸元をくすぐり 未だ柔らかな突起を捕らえた。 「ぅ・・・ん」 それは決して強い刺激ではなかったが、途端にひくりと 佳主馬の身体は反応する。 乳首は彼の性感帯のひとつだった。 少し前まで佳主馬は自分がそこで女の子のように 感じてしまうとは知らなかった。 「・・・あ、・・・ッ・・・」 しかし「お兄さん」に開発された今ではそこを軽く 弄られただけで次の快楽を期待して無意識に身体が 開いてしまうようになっていた。 「ん…あ…あぁっ・・・」 ざらついた皮膚で摘まれて分厚い男の指の腹で押し 潰される感触がたまらない。 刺激を与えられる度にキュン、と快感が背筋を走り 佳主馬の下腹部に血流を溜めてゆく。 「ぁ・・・あ、ん、んン・・・」 (ヤバ・・・声、出る・・・っ) まだお兄さんを許してないのに! これ以上声を漏らすまいと羞恥に耳まで熱くしながら 佳主馬は必死に両手で口を押さえた。 捲られたシャツが更にたくしあげられ胸元が晒される。 ・・・そういう感触がした。 目隠しをしたままの佳主馬には肌で知るしか状況を知る 手段がなかったのだ。 ふ、と熱い吐息が胸にかかる。 (・・・あ・・・見られて、る、かも) きゅぅん。 視線を感じた両乳首がピンと固く屹立してゆくのを佳主馬は 感じた。目隠しをしているからかそういった感覚が 普段以上に研ぎ澄まされているのがわかる。 「お兄さん・・・」 返事はない。 「あ!」 代わりに舌で片方の乳首を押し上げるように舐め あげられて佳主馬は悲鳴をあげた。 663 名前:目隠し4[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 10 42 ID ??? 「あ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・っ」 部屋の中には佳主馬の甘い喘ぎ声と湿った水音だけが 響いている。 「んぅ・・・お、お兄さん、やだ・・・ッ、それやだぁ…」 ぐちゅ、ぢゅっぢゅぢゅぅ・・・ (頭おかしくなりそう・・・!) 懸命に首を振り少しでも快感を逃そうとする彼の 目には未だきっちりと布が巻かれたままだ。 そして「お兄さん」は相変わらず何も喋らないまま 佳主馬を愛撫し続けていた。 上半身から下半身へ愛撫は移り佳主馬は今、下着を つけたまま陰部を舌で存分にねぶられていたところだ。 直接に触られることはなくそれはあくまで衣越しの 愛撫だったが、目隠しのせいで普段より感じやすく なっていたのか・・・佳主馬はすぐに硬く性器を張り詰め させてしまった。 薄手のボクサーパンツが布を限界まで押し上げている。 それを「お兄さん」は楽しそうにねぶり続けた。 ちゅうちゅう・・・ 「や…キツ・・・っ、お兄さ、脱がせて・・っ!」 ”許してあげるまで話してあげない” ー・・・最初に決めた誓いなど既に佳主馬の頭の中になかった。 もどかしい快楽に下着に手を伸ばそうとすると強い力で 止められる。 「何で・・・?」 荒い吐息を漏らす佳主馬に対する返答は下着の上から 陰嚢と会陰を強く吸われる事だった。 「ひぁ!あ、あ・・・ッ」 (・・・なんだか、変だ・・・ッ!) 喘ぎながらもふと佳主馬の胸中に疑問が沸き起こる。 今日の「お兄さん」は何だか変だ。 いつもなら「可愛い」だの、「やらしい」だの、うるさい くらいに囁いてくる癖に今日はまだ何も言ってこない。 言ってくれない。自分の言うことも、聞いてくれない。 ・・・この人は本当に「お兄さん」だろうか・・・? ふと浮かんでしまったその考えに彼はぎくりと身体を 強張らせた。 664 名前:目隠し5[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 12 40 ID ??? (そんなはず・・・) ない。と言い切りたいのに。 一度沸いた疑念はなかなか去ってはくれない。 お兄さんの愛撫はいつもこうだった? 「お兄さん」 ー・・・返事はない。 「やだ・・・っ」 声が聞きたい、せめて姿を見て安心したい・・・! 慌てて目隠しに手をかけると腕を捕まれベッドに 縫いつけられる。 「!」 更に新たにきゅっと、両手を長い布で縛られて彼は 悲鳴をあげかけた。 「ひっ・・・(怖い・・・!)」 ぐいと膝裏に手をかけられ足を強く押し広げられてしまう。 臀部を相手に丸見えにするような赤子の体勢を無理矢理 取らされ佳主馬は羞恥に身が焦げる思いがした。 その体勢のまま再び陰部に吸い付かれ舐められる。 湿った感触は佳主馬に鈍い快楽を与えたがそれ以上に・・・ 「・・・うぅ・・・」 じわっ・・・ 「・・・・・・!」 ・・・相手の動きが止まった。 「う、ひっく・・・うぇっ・・・」 じわじわと、目隠しに染みが広がってゆく。 「やだ・・・お兄さんが見えないのやだ、怖いよ・・・」 ぐすぐすと本気で泣き出してしまった佳主馬に 相手が途端に焦り出す。 あわあわと慌てて顔に手を延ばし 「お兄さん・・・」 ・・・佳主馬の視界に光が戻った。 すぐ目の前にあった「その顔」にほっと安堵し、 そしてー 「・・・馬鹿!やりすぎだよ!」 こみあげた怒りに佳主馬は足を真上に蹴り上げた。 665 名前:目隠し6(終)[sage] 投稿日:2009/09/12(土) 03 13 06 ID ??? ボクッッ!!・・・クリーンヒット! 見事急所を蹴り上げられた「お兄さん」はベッドの上で 悶絶した。佳主馬は未だ涙の浮かぶ赤い目でその姿を 冷たく見上げる。 「自業自得なんだからね。解ってる?」 すみません調子に乗りました。 こくこくと必死に頷く「お兄さん」。 前屈みでのたうちまわり受けた衝撃に耐える、一転して みっともない姿を存分に堪能した後に佳主馬は漸く 口を開いた。 「こっちも外して」 震える手で両手の拘束が外される。 若干痕のついた手首を擦り、佳主馬は眼前の首に腕を回した。 「佳主馬ーーー」 「僕、こういうのはされるよりする方が好きみたい」 抱きついて深呼吸して佳主馬はもう一度深く安心する。 うん、ちゃんと僕の「お兄さん」だ。 結構感じてたみたいだけど・・・ 「うるさいな。もう・・・黙って」 後は普通にしよう? 「・・・SMはまた今度、ね?」 懲りず減らず口を叩く「お兄さん」の口を佳主馬は 自分の口で塞いでみせた。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/39.html
413 名前:夏希と佳主馬1[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 21 12 32 ID LsUgsd/d 「今から佳主馬は私の彼氏役ね。じゃあ…よろしくお願いしますっ」 暗い納戸の中、きちりと正座をした夏希が三つ指ついて佳主馬にお辞儀をする。 そんな様子を見て佳主馬はふう、とため息をついた。 「姉ちゃん…とりあえずさ、意気込みはいいけど今どき彼氏相手にその姿勢は堅苦しいよね」 「そうかなあ?」 「…たぶん」 同級生の女子たちを思い出しながら佳主馬は返答する。 一括りにするのは乱暴かも知れないが夏希の潔癖症っぷりは、彼女たちが何かにつけ 男子は、女子は、と言うような幼さに通じるものがあった。 「そういうのが好きって人もいるかも知れないけどね」 …健二さんとか。 「?何か言った?」 「何でも」 「ふーん」 夏希はぺたりと足を崩し床に座り込む。 「手を繋いでもいい?」 「ん」 互いに差出し遠慮なく握りしめた。 ぎゅ、ぎゅ、と遊ぶように夏希が何度か握って開いてを繰り返す。 「なんだか懐かしい」 昔はよくこうして2人で手を繋いで一緒に歩いた。 414 名前:夏希と佳主馬2[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 21 13 19 ID LsUgsd/d 佳主馬は昔から大人しくてちょっと変わっていて。 自分が大おばあちゃんや侘助叔父さんに懐いていたように 結構な万助おじいちゃんっ子だったけれど 子ども達で遊んでおいでと言われれば、いつのまにかちょこんと側で 夏希の指を握りながら静かにこちらを見上げていたものだった。 「大きくなったなあ…」 その記憶の中の佳主馬と今の佳主馬を、しみじみと夏希は思った。 佳主馬の手は熱い。 未だ男、という感じは全然しない癖に手のひらの大きさはもう、夏希と変わらなくて。 続いた腕もやっぱりひょろりと細く頼りなげなのに、自分とは違う感触。 ーああ、佳主馬は男の子なんだ。 今更ながら夏希は心の中で呟いた。 どきり。 「ね、大分焼けちゃってるけど、日焼けあと痛くない?」 自覚した途端に少し跳ね上がった鼓動を誤魔化すよう話題を変えた。 「別に平気」 415 名前:夏希と佳主馬3[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 21 13 46 ID LsUgsd/d …姉ちゃんはすごく白いね。 佳主馬はそう言おうと思って何故か口籠もってしまった。 室内の暗さに溶けるような自分の腕と比較して、ひかり浮かびあがるような 夏希の指の白さに佳主馬は目を引かれていた。ちょっと見とれていたと言ってもいい。 細くて白くてきれいでちょっとひんやりしている。 親戚の姉ちゃんの手、じゃなくて。 知らないおんなのひとの手みたいだ。 「…やだなあ、何か緊張するー」 相手、佳主馬なのに。 そんな事を考えた途端に夏希に茶化され佳主馬も心臓をごとりと動かす 「…ボクも」 「え?」 「ボクも何か、緊張する。姉ちゃんから、移ったみたい」 「え」 「……」 「ち、ちょっと佳主馬…やだ」 かあっ、と目の前で頬に朱を上らせる佳主馬につられて夏希も赤くなる。 互いに手を繋ぎどうしたらいいかわからず真っ赤になったまま、二人は黙り込んでしまった。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/5.html
まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
https://w.atwiki.jp/swars/pages/12.html
人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
https://w.atwiki.jp/swars/pages/104.html
10 名前:健二の後始末①[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 09 30 16 ID k0Ue3hBT 2011年三学期、久遠寺高校物理部にて 「健二くん!! どういう事?!!」 どがっ!!!と部室のドアが乱暴に開いて夏希先輩が飛び込んできた。冬服の紺色のブレザーに同色ベストと スカート、学校指定の黒ストッキングに身を包んだ夏希先輩は、明らかに怒りのオーラを周囲にぶちまけていた。 「せっ先輩?……」 3年でとっくに推薦で受験を終わらせた夏希先輩は、指定された登校日以外は学校に来る必要は無かった。 僕とはOZ経由やリアルで時間を作ってしょっちゅう顔を合わせてたのに、何故部室に来る必要があったのか。 どうしてそんなに怒ってるのか……まさか、正月の理香さんとの事がバレた?!!! 「お正月に上田に行った時、理香さんと何があったの?!!」 うわああああああ!!!!!!!!!やっぱりそうだ!!!!!!!!!!バレたんだああああああああああ !!!!!!!!!!殺されるうううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!! っていうか、何でバレたの? 憤怒の表情で、夏希先輩は僕に迫った。佐久間が風邪で休んでいて一人で部室にこもっていた僕を、助ける者 なんか一人もいやしない。いや、仮に佐久間がいたとしても、速攻で逃げるか先輩をはやし立てるかのどっちかだろう。 うん、あいつはそういうヤツだ。 11 名前:健二の後始末②[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 09 43 45 ID k0Ue3hBT 先輩は僕が座っていた椅子に強烈な蹴りを入れた。僕は無様に部室の床に転げ落ち、怒りに震える夏希先輩を見上げた。 「あ、……ああああ………」 先輩は僕のお腹の上に馬乗りになると僕の胸倉を掴み、いきなりキスをした。 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 どうして良いのか分からず目を見開く僕に構わず、夏希先輩の舌が僕の口の中を強引に這い回る。 舌と舌を絡ませ、歯茎の裏表全てを舐めあげ、僕の口の中に溜まった唾液を残らず吸い上げ飲み下し、 ようやく先輩は僕の口を開放してくれた。半開きになったお互いの口の間に、二人の唾液が銀色の糸 のように伸びた。 「はあ、はあ、はあ、…せんぱい……」 「ずっと、気になってたの!」 「ええ?!」 「年末に私と翔太二兄ぃがコンビ二に行った日、大雪で渋滞した日、うちに帰ったら健二くんと理香さんが 妙によそよそしかった。それまで普通に話ししてたのに、急に目を合わさなくなった。どうして?!!」 そ、その時点ですでにバレてたなんて……… 「まだあるわ。東京に帰る日、タクシーの後ろで二人で話しこんでたでしょ!ルームミラーから見えてたのよ。 あんなオシャレした理香さんを見るの初めてだし、健二くんとの間の雰囲気が普通じゃなかった! 何話してたのよ!!」 12 名前:健二の後始末③[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 09 55 20 ID k0Ue3hBT 「そ、それは………」 「それに最近の健二くん、様子が変! 妙におどおどして私の顔色うかがって……何かを隠してるとしか思えない!! いったい私に何を隠してるの!!」 そう言って先輩は僕の胸倉をつかんで身体をゆさぶった。なんて事だ。僕の顔に全部書いてあっただなんて。 駄目だ。もう駄目だ。ごまかすのは不可能………誰か助けて!! 理香さーん!! 僕の願いも空しく、夏希先輩の手は胸倉から首へと伸びた。先輩のしなやかな指が僕の貧弱な首根っこを捕らえ、 そのままぐっと食い込む。 「うぐっ!」 「健二くんがもし他の女と浮気したら、私……健二くんを殺すかも!!」 ああ、やっぱりか。斬られるんじゃなくて絞め殺されるんだ。当然だよな。僕が理香さんとセックスしたのは事実だし、 先輩からどんな目にあっても文句を言える立場じゃない。そう思う最中でも、先輩の指の力は少しずつ強くなってきた。 ああ、苦しい、苦しいよ……。 13 名前:健二の後始末④[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 10 07 52 ID k0Ue3hBT 「だから健二くん………」 先輩の声がかすむ。泣いているのかもしれない。僕のせいだ。全部僕が悪い。いっそこのまま夏希先輩に絞め殺されるのもありか。 それで先輩が納得してくれるなら、僕はもうそれで良いです。もし死後の世界が本当にあったとしたら真っ先に栄お婆さんに 謝りに行こう。約束を破ってしまって申し訳ありませんでしたって言おう。会えればの話だけど。 「……健二くん……」 先輩の声が良く聞き取れない。いよいよ僕も終わりか。本当に短い人生だったよな。 「死なないでえええええ!!!!!!!!!!!!!」 「はあ?!」 思わず僕は声を上げた。良く見たら先輩の手は僕の首ではなく頭の後ろにしがみつき、顔を僕の胸に押し付け泣きじゃくっていた。 息が苦しいのは、単に先輩の体重のせいだったのか?! 「死んじゃいやあああああ!!!! 私に殺されても死なないでええええええ!!!!!死んじゃだめええええええ!!!!!!! うわああああああああああ~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!ああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~ ん!!!!!!!!!!!!!!!」 「先輩、日本語が変です!」 「だって、ぐすん、だってえええええ!!!!わああああああああ~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!」 僕の胸の上で、夏希先輩は赤ん坊のように大泣きした。先輩がこれだけ泣きまくる姿を見るのは去年の夏以来か。 僕は別の意味で死にたくなった。 14 名前:健二の後始末⑤[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 10 32 43 ID k0Ue3hBT 「ぐすっ、ずっと気になってたから今日、思い切って理香さんにメールしたの。お正月に健二くんと何かあったの?って。 帰り際の理香さんと健二くんがすごく良い雰囲気で、その後の健二くんが私の前で妙にビクビクしてるけど、理香さん何か 知らない?って」 そ、それはまた直球勝負な……。 「理香さんは………何て言ってました?」 「寝ぼけるなって」 「へ?!」 「あたしと健二くんの間に何か特別な事なんてあるはず無い。健二くんなんてあたしから見たら、真吾や祐平と区別が つかない。そんなガキに手を出すほど飢えちゃいないわよって」 理香さん、そんなひどいごまかし方を……。 「あんたが信じなくてどうすんの?って言ってた。あんたが自分の彼氏を信じてあげなくてどうすんの?って」 「先輩……」 ああ、理香さんて本当に大人の女性なんだ。良かった……危ないところだった……。 「だけど私、あんな理香さん見たこと無くて!すごくきれいで!私なんかよりずっと大人っぽくて! だから私…… 健二くんが理香さんと浮気してるもんだとばっかり……」 理香さーん!! やっぱりバレてまーす!! 「不安なの!怖いの!自信無いの!健二くんが……私から離れるんじゃないかって……私を置いてきぼりに するんじゃないかって……だから…だからお願い……」 夏希先輩は鼻をすすって、まくしたてる様に言った。 「私の勘違いだって言って!!私の早とちりだって!!私がバカだって言って!!理香さんの言うとおりだって!! 健二くんの口から言って!!健二くんの言葉で言って!!私の考えてる事を否定して!!お願いだから言って!! お願いだから!!……うわあああああああああ~~~~~~~~~~~ん!!!!!」 先輩、そんなに思いつめてたんですか。やっぱり僕のせいだ。悪いのは僕だ。理香さんを巻き込み、大好きな夏希先輩を こんなにまで悲しませてしまった。早く何か言わないと。僕の言葉で、夏希先輩にちゃんと伝えないと。 「一周忌です」 「ええ?……」 僕は夏希先輩の目を、正面から見つめて言った。先輩の目は真っ赤に腫れて、涙があふれ出していた。 15 名前:健二の後始末⑥[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 10 43 53 ID k0Ue3hBT 「夏に、栄おばあさんの一周忌がありますよね? それに顔を出せって、理香さんから強く言われたんです。 ほら、僕今年3年だから受験勉強が忙しくなるでしょ? 時間取れるかどうか分からなくて」 「そう……なの?」 「はい。夏希先輩にも説明しなきゃって思ってたんですけど、先輩が気を悪くしたらいけないと思って、 どうしたら良いか分からなかったんです。それでオドオドしてるように見えたんです」 「だって、理香さん滅多にメイクしない人なのに……」 「大人の女性ですもん。そういう事もあるんじゃないですか?」 「それは……そうだけど……」 僕は指の腹で先輩の涙をやさしくぬぐった。 「ごめんなさい夏希先輩。誤解させちゃったみたいです。首絞められても、文句言えないですね」 嘘だ。僕は大好きな夏希先輩に嘘をついた。理香さんから一周忌の話があった事までは事実だけど、 僕がオドオドしてた理由はそんな事じゃない。先輩が見抜いた通りです。 でもこの嘘は僕らのための嘘。僕と理香さん、そして夏希先輩を守るために言わなくてはならない嘘。 僕と夏希先輩はそれを必要としている。もちろん理香さんも。 16 名前:健二の後始末⑦[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 10 54 08 ID k0Ue3hBT 「ぐすっ……健二くん」 「はい、先輩」 「エッチしたい」 「へ?!」 「健二くんとエッチしたい!! てかする!! 絶対する!!そうでもしないと収まらない!! 健二くんに気持ち良くなってもらわないと、健二くんに申し訳なくてしょうがないの!!」 そういうと夏希先輩は僕のスラックスのベルトをゆるめ、力任せにずり下げた。 「せ、せんぱい!!」 夏希先輩の手は構わずトランクスをもずらし、中で小さくおびえていた僕の物を取り出ししばらく見つめた後、 口を大きく開けて根元までふくんだ。 「ちょっ!先輩!そんなこと!!!!!ああああ、やめ、やめてください! 夏希先輩!!!」 僕の言葉を無視して、夏希先輩は僕自身を余す事なく舌先で舐めあげた。力任せで勢いだけの愛撫だったが、 僕はそれに妙に興奮して反応してしまった。先輩はブースト状態の僕のペニスを見つめ、笑顔でそれに頬ずりした。 「良かった……私でもこんなになってくれるんだ……良かった……」 18 名前:健二の後始末⑧[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 11 09 52 ID k0Ue3hBT 夏希先輩は校章の刺繍が入った紺色のブレザー、ベスト、スカートをあっという間に脱ぎ捨て、 黒ストッキングに手をかけた。 「夏希先輩マズいです! 校内にまだ人が……」 「同じ事を何度も言わせないで!!」 先輩はストッキングを下ろし、その下のオレンジのショーツもさっさと脱いでしまった。 夏希先輩の傷一つない真っ白な下半身が、最初からずっと横たわったままの僕の目の前にあらわになる。 先輩の大事な部分に生える黒くて淡い陰毛も、その先にある鮮やかなピンク色の肉片も。 「ああああああ………」 「ここでしょ?」 先輩はそう言うと僕の紺色ブレザーの懐のポケットから財布を取り出し、その中から常備しているコンドームを 探し出すと僕の財布をどこかへ放り投げた。 「ありがとう、健二くん」 「ええ?」 「いつも持ち歩いているってことは、私を大事にしてくれてるって事だよね? すごく嬉しい」 夏希先輩はコンドームを僕の物に嬉しそうに被せた。あの、僕の財布は……。 「これ、借りるね」 先輩は僕と佐久間の椅子からクッションを外すと、僕の両脇に置いた。その上に先輩は膝を突いて腰をかがめ、 僕のペニスを優しくつまんで膣の入り口に合うよう腰の位置を調整した。 「私は健二くんの物。そして健二くんは……」 僕のいきり立った先端が、夏希先輩の奥に沈みこむ。 「健二くんは私の物よ!誰にも渡さない!絶対に!」 「あっふあああああ!!」 夏希先輩の溶岩のような膣の熱さが、僕を根元まで包みこんだ。 19 名前:健二の後始末⑨[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 11 29 39 ID k0Ue3hBT 「んっんっんっんっふっふう……」 「ああ、先輩、すごい…」 床に押し倒された僕の上で、夏希先輩が踊る。身体を後ろにそらせ、口を半開きにし、髪を振り乱しながら。 「先輩……」 僕は太腿の力だけで全身を上下させる夏希先輩に両手を差し出した。先輩と僕の手が、がしっと握り合う。 熱い。すごく熱い。手の平から伝わる先輩の体温が、普段よりずっと高い。夏希先輩、感じてるんですか?いつもより 気持ち良いんですか? そう言えばOZのアダルトサイトで見たことがある。ケンカした後のセックスって最高に気持ち良いって。これってそういう 状態なのかな? 「あうっああうっあはあっはあっはあっはあっはああっはあっ…けん…じくん…」 「先輩、先輩、はああああああ……」 「あっあっあっあっあっあっあはああああああああ!!!!!!!……んん、きもちいい……すごいきもちいい……」 「夏希先輩、僕、もう……」 「駄目ぇ……」 「ええ?!」 「も少し…がんばって…」 先輩がどうしようもなく厳しい要求を僕に突き付ける。無理です。無理無理無理。だって先輩のここ、 本当に気持ち良いんですもん。心の底から出したくて仕方ない僕を無視して床に押し付けたまま、 先輩の腰がさらに激しくうねる。 「はあっはあっああっ来る! また来るよ健二くん! はうっはあっはああああああああ!!」 「先輩、僕、本当にもう!!……」 「うん!良いよ! ちょうだい!健二くんのを思いっきり!!」 「はい!あああっああっで、出るぅ!!……」 「あはああああ!!!!!……熱い…あ、つ、い……」 限界までガマンを強いられた後、僕は先輩の中で弾けた。先輩もひときわ大きく声を上げ、僕の胸に倒れこんだ。 目を閉じて荒い息をする先輩の頭に、僕は優しくキスをした。 20 名前:健二の後始末⑩[sage] 投稿日:2009/10/08(木) 11 37 22 ID k0Ue3hBT 「ね、夏希先輩」 僕を部室の床の上に押し倒し騎乗位で挿入したまま、僕の胸の上で気持ち良さそうに目を閉じる 夏希先輩の髪を優しく撫でた。 「うん」 「夏になったら、また一緒に上田に行きましょう」 「うん」 「栄おばあさんの一周忌に行きましょう」 「うん」 「夏期講習とかあると思いますけど、何とか時間作りますから」 「うん」 「それでですね」 「うん」 「そろそろ……抜いて欲しいんですけど」 「やだ」 「でも人が来るかもしれないし、バイトが途中で…」 「私とどっちが大事なの?」 「それは………先輩です」 「じゃあもう少しだけ、このままでいて」 「…はい。もう少しだけ」 そう言いながらも、僕は先輩の髪を撫でる手を離すつもりは無かった。 上田に行ったら理香さんと会おう。会ってちゃんと話をしよう。 ありがとうございます。そして、ごめんなさいって。 END
https://w.atwiki.jp/swars/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/94.html
638 名前:520[sage] 投稿日:2009/09/05(土) 17 46 06 ID BDTBCHKT 俺、頑張ったんだぜ。このスレに胸張って帰ってこれるようにさ。 ババァなら分ってくれるよな・・・・ アンコールはいかが? 目の前にぱちぱちと火花が散る。白いノイズが眼球に直接翳るように。 自分の唇とは違う感覚と温度。味なんて分らないけれど熱いような温いような。クラクラしてどこからが自分でどこまでが先輩だか、すごく曖昧で。 でもすごく心地よかった。 それが快感だった。 相変わらず頭がフラフラするけど、自分を支えてる腕の力が限界を超えたって倒れたくない。 耳が痛くなるほどセミの声。 薄暗い縁側、ひんやりした板の間とサンダルの下にある石の冷たさ。 汗が落ちる。背中が滝のようだ。気持ち悪い。握ってる先輩の手がぬるぬるしててちょっとエッチだと思った。……変態みたいなこと考えちゃったな。 息が上手く出来なくて、時々はぁはぁ荒く息継ぎ。それもちょっとエッチな感じ。 背筋がゾクゾクしながら蕩けてて、もう何がなにやら正直ワケが分らない。 のに、のに、のに…… 一時も離したくなくて、噛み付くみたいに必死に唇をくっつけてる。 がっついてみっともないって思われてるかも。 こんなに長くキスするなんておかしい奴だって軽蔑されるかな。 もしかしたら先輩はもうすっかりウンザリしてて、嫌々付き合ってる? だんだん自分の頭の中が冷静になってきて、どんどん怖くなってきて、僕はそろそろと身体を離した。 上気した先輩の潤んだ瞳が……なんというか、切なくて、可愛くて……もう、僕、どうかなってしまいそう。 唇にぬるぬるした先輩の唾液が幾筋も舫い縄をかけている。……掛け続けている。 「……ん……、もう、終わり?」 とろとろにねばっこい視線で、先輩がそんなことを言うので。 先輩も結構エッチだなと一安心した。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/46.html
538 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 16 34 00 ID bHjXN6z02011年、8月1日。あの事件から丁度1年の日。親戚一同が、陣内家本家の居間に集められていた。 万理子 「8 00丁度ね。それでは、始めぇっ!」 ケンジ 夏希 「は、っはい!」 ケンジ 「夏希先輩、行きます!」 夏希 「はい!」 ニュル カズマ 「師匠、これはなに。。。?」 万助 「陣内家は古くから、こういう儀式をしてきたんだ。若い夫婦が子を作るときは親戚一同の前で行為をするんだ」 カズマ 「へぇ、変なの。。。」 万助 「ほぉら、そろそろ山場だぞ!」 バンバンバン、はぁっはぁっはぁっ どぴゅ 万理子 「フィニッシュ!ご苦労様!」 ケンジ 夏希 「はぁ、はい!ありがとうございましたっ!」 万理子 「みなさん、お疲れさまでした」 親戚一同 「お疲れさまでした」 万助 「近年、稀にみる見事なものだった。。。」 カズマ 「(。。。理一さんが一人でいる理由がわかったような気がするよ)」